2010年12月27日月曜日
2010年12月24日金曜日
2010年12月21日火曜日
サマーウォーズ
シャネル&ストラヴィンスキー
2010年12月15日水曜日
メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー
ジェラシー
悪夢のエレベータ
ファム・ファタール
2010年11月28日日曜日
そして、デブノーの森へ
8人の女たち
2010年11月24日水曜日
私の中のあなた
2010年11月22日月曜日
極楽島殺人事件
2010年11月15日月曜日
ファイナル・デッド・サーキット
2010年10月5日火曜日
イングロリアス・バスターズ
2010年10月1日金曜日
プライド&グローリー
2010年9月27日月曜日
2010年9月21日火曜日
2010年9月14日火曜日
2010年9月6日月曜日
ストレイトストーリー
アザーズ
2010年9月3日金曜日
バッド・エデュケーション
2010年9月1日水曜日
ランブルフィッシュ
ゴーン・ベイビー・ゴーン
砂と霧の家
2010年8月16日月曜日
2010年8月13日金曜日
2010年8月10日火曜日
2010年7月12日月曜日
2010年6月15日火曜日
2010年5月6日木曜日
奇術師フーディーニ
海辺の家
ダイアナの選択
グエムル漢江の怪物
レイクビューテラス
天使と悪魔
2010年4月30日金曜日
ハリーポッター謎のプリンス
2010年4月26日月曜日
2010年4月18日日曜日
オリバー・ツイスト
シャッフル
ゆれる
2010年4月12日月曜日
ザ・フォール
その土曜日、7時58分
スカイ・クロラ
永遠のこどもたち
セル2
2010年4月9日金曜日
アンダーワールド ビギンズ
変態ピエロ
2010年3月23日火曜日
運命じゃない人
クリミナル
DOWN
太陽がいっぱい
コントロール
アフタースクール
大人達の放課後。大泉洋は母校の中学校教師役。こういう役ほんとにはまるなぁ。普通に演技しているんだろうけど、何か笑えてくるのは才能だよね。
この中学校教師の古くからの友人で一流企業につとめる男。彼は会社を休み、妊娠中の妻がいるにもかかわらず白昼堂々女と密会しているところを出し抜かれる。会社のイメージダウンを恐れた経営陣は、浮気の真相を知るため、怪しい闇商売に手を染めた一人の探偵を雇う。と同時に当の浮気男は失踪してしまう。探偵は、何とか捜査の糸口をつくろうと、中学校の同級生を装って彼の母校を訪ねる。そこにいたのが大泉洋演じる教師。人の良い彼は、探偵のペースにのまれ、失踪した男探しに巻き込まれていく。
このシンプルなストーリー構成を誰も疑うことはできない。丁寧に緻密に練り上げられた会話とプロットにミスリードされる。終盤、教師の携帯電話に残る音声と履歴がばれるあたりから物語は一転し、探偵一人を残して登場人物の裏の役割が明らかになる。浮気男と教師はグル。失踪などせず教師の部屋おり、浮気相手だと思っていた女は教師の妹でおとり捜査にあてられた婦人警官。散りばめられた伏線をだどりながら、物語の真相を理解することになるが、この設定に現実味が感じられないため、今ひとつしっくりこない。観終わった後「閉ざされた森」のオチを思い出したが、あれはある意味軍隊という特殊な環境設定がリアリティを担保していた。自然と自分の日常に重ねてしまう本作はその点から無理があるのかも。とはいってもそれなりにどんでん返しは気持ちいいし、みんな演技もいいし、主題歌は札幌が誇るロックバンド・monobright。
★3.0
アナトミー
2010年3月10日水曜日
カタコンベ
2010年3月1日月曜日
レディ・イン・ザ・ウォーター
ZOO
パリ空港の人々
パスポートを含む全ての所持品を盗まれた男がパリのドゴール空港で拘留され、そのまま空港内トランジットゾーンで、同様に足止めをくらった癖のある面々と共同生活をはじめる。いかにもフランス映画っぽく特段盛り上がりもなく淡々と物語は進行。奥さんが必死になって夫を探しているのに、当の夫(主役の男)は、トランジット内にいるミステリアスな女性に恋心をみせたりして非常に胡散臭い。元ネタが同じスピールバーグ監督作品の「ターミナル」の方がずっとわかりやすく「クラコージア」連発するところ笑えるし、従業員との心の触れ合いにもほろっとくる。空港出て少年と二人で歩き出すのもなんかなぁ、ぱっとしません。
2010.2.27 ★2.5
2010年2月12日金曜日
サスペリア
ダリオ・アルジェント監督作品。イタリアオカルトホラーの傑作とされ、色んなところでレビュアーが絶賛している。う~ん、そうなの?まず全然怖くないし、みんな評価しているサイケデリックな殺しのシーンも大げさで逆に笑えてくる。美しければ美しいほど残酷にって言うけど、わかりません。それなら、ホステルとかSAWの方がよっぽど残酷だし、徹底している。加えて仰々しいプログレ音楽もシーンとミスマッチしていると思う。現代の感覚じゃないよ。何度か吹き出してしまった。自分には合いません。
主人公はアメリカからドイツのバレエスクールに勉強しにきた女。彼女の周りで謎の連続殺人や怪奇現象が多発。背景には学校に隠された悪魔崇拝。ストーリーは無茶苦茶だし、怖くもないので、ホラーではなく、一つの芸術作品として割り切って観るのが良いのかも。
2010.2.11 ★2.0
パーフェクト・ストレンジャー
ずるずると長い中盤以降だれる映画。30分は短縮できると思う。
新聞社に勤める主人公ロウィーナ(ハルベリー)の女友達が、無残な惨殺死体で発見される。彼女は、殺害される前に、主人公にインターネットのチャット上で知り合った不倫相手ADEXに一方的にふられ、腹いせで相手の妻に関係を暴露するという言葉を残していた。不倫相手はブルースウィルス演じる広告業界のカリスマ経営者。妻の目を盗んで複数の女性をはべらせている。主人公は女友達が謎の言葉と共に残したチャット記録のコピーからこの男が友人殺害の犯人であると確信する。そして契約社員を装って彼に近づき、犯行の物証を探る。同時にチャットルーム内でも別の女を演じてADEXを騙しながら不倫の事実をすっぱ抜こうとする。しかし、彼のオフィスに侵入し、パソコンにウィルスを仕込もうとしている現場を発見され、その場はうまいことを言って何とか凌ぐが、その後自分がスパイであると宣言しているようなメールを盗み見られ会社を解雇される。
彼に近づく術を無くす主人公。ここでさらに、一緒に捜査していた男友達が自分に変態的な愛情を持っている事実が発覚。チャットでも他の男を演じて主人公に近づいていた。
終盤物語が急展開する。観ている人は不思議な違和感を覚えるはず。チャットでADEXをホテルの一室に誘い出しそこに警察の手を回させる。物証がないまま、このチャットの事実だけでよく動かしたなと感じてしまう。最初からそうすれば良かったのにと。
でもこれにはやはり裏があった。今まで男に近づいていたのは、彼に殺害の濡れ衣をきせるために色々と仕込むことが目的だった。車の中に殺害された女の血液、殺害に使われた毒薬。そう、本当の犯人は主人公。所々フラッシュバックとしてカットインされていた、過去の父親との風呂場シーン、金髪の女の子がここでつながってくる。
どんでん返しにぎょっとしても良いところだけど、最初に言ったように全体的にだらだらしているので何かテンションが上がらない。
最後にことの真相を暴き脅迫する変態男友達を殺す。何か腑に落ちない。今までこれだけ長い時間をかけて過去の殺人の目撃者を殺したのに随分あっさり殺ってしまって。そしてさらにその殺しの現場をたまたま通りすがった親父に目撃され、殺しの連鎖を想像させるあたりはC級ホラーのオチと同じ。
でもブルースウィルスの演技はなかなか。ダイハード、アルマゲドンでの破天荒な親父もいいけど、こういうエロおやじ役やらせてもはまる。
2010年2月8日月曜日
松ヶ根乱射事件
ジャケットがもろファーゴだし、閉ざされた田舎町の雰囲気と静かに怖くそれでいて笑えるブラックユーモアなテイストも似ている。それと出演者の素の台詞まわしが良い空気つくっている。舞台は平凡な田舎町松ヶ根。物騒な事件など起こりえない平和なこのまちで一件のひき逃げ事故が発生。轢かれたのは、キム兄演じるちんぴらの女。この二人は過去に人を殺し大量の金塊を手に入れ松ヶ根の湖に隠し持っており、ほとぼりがさめてそれを回収にきたという設定。ひき逃げ事件の犯人はちょっと頭のいってしまった若い男で、偶然にもちんぴらに自分が犯人であることを知られてしまう。当然ちんぴらは強請る。加えて金塊回収の手伝いをさせ、しまいに家まで用意させる。ちんぴらは金塊を銀行で現金化して、しけた町とおさらばしたいと考えているが、金塊を自分の所有物だと証明するものがなく断念。あっさり断念するあたりストーリー的に破綻している気もするけど、まあそれは置いといて、二人はまちに居着くことになる。平行してまちでは中学生の売春とその少女が妊娠したという話しで持ちきりになる。誰が父親なのか。
二つの事件とキャストがからみあい壊れた日常世界は不思議な結末へと向かい、そこでようやくタイトルを理解する。冒頭、ひき逃げにあい意識を失って倒れている若い女のパンツの中を少年がいじるシーン(ジャケットのシーン)、いきなり笑える。
★3.0 2010.2.6
アンダーワールド2
1000年の時を越えて吸血鬼と狼男が因縁の対決を繰り広げるダークアクションファンタジーもの。本作は3部作の第2作目にあたるが、近くのGEOには1が1本しかなくいつも借りられているので仕方なく2から観た。ので、主人公と相棒の狼男が戦う背景が少しぼやけてしまう。復讐に燃えた何か羽の生えた悪魔のような男が執拗に主人公達を追い回す。その悪魔の弟は過去に捕られ秘密の施設に封印されたウォーウルフ(狼人間だけど人間に戻れなくなったやつ)。弟の封印を解き、吸血鬼を根絶やしにすることが目的。それなりにアクションシーンは迫力があり、5.1chサラウンド効果もばっちり。
主演のケイトベキンセール、トゥームレイダーのアンジェリーナジョリーやバイオハザードのミラジョボルビッチのように見た目に強そうで派手な印象はない。肩幅は狭いし背も低いし。でも憂いを秘めた陰のあるヒロイン像にはピッタリ。
3作目は最近流行りのビギンズもので過去の謎が解き明かされるとか。
★2.5 2010.2.7
2010年2月7日日曜日
パンズ・ラビリンス
剣と魔法、羽や角のはえた巨大なモンスターが出てくる心躍る冒険ファンタジーとは別物、第二次世界大戦下、子どもの純粋な心を通して人間の醜さを浮き彫りにした大人のためのダークファンタジー。ヘルボーイの監督がつくっているのであまり期待していなかったけど、いやいやなかなかいい。戦時中という時代設定があるからだろうか、根菜に手足が生えたようなキャラやでっかいカエルが出てきてもベタな童話という印象はなく、それらの対比によってさらにこの世の汚さが強調されているよう。
主人公の少女は、遠い過去におとぎの国の約束を破り人間界に迷いこんでしまった姫。その記憶は失われただこの世の普通の暮らしに身を置いている。ある時森の中で偶然に出合った妖精に誘われるように自分の本当の存在を探し求めることになる。
エンディングは切ない。少女は独裁的な殺戮を繰り返す血も涙もない父親に殺され、この世界での生を終える。しかし、最後に流した自分の血が、彼女をもとの世界へ戻す鍵になり、長い間離ればなれであった実の両親と再会する。こんな汚い世界とおさらばできて良かったねと深読みすればこの映画はハッピーエンド。
2010.2.6 ★3.5
2010年2月1日月曜日
パラノーマル・アクティビティ
ベンジャミン・バトン
ユニコーン・キラー
2010年1月20日水曜日
ひぐらしのなく頃に
同人系サウンドノベルがもとになっているキャラ萌え猟奇殺人ミステリーもの。オタク的なにおいが強いので少し敬遠気味だったけど「正解率1%」のキャッチフレーズに惹かれてしまった。ゲームでは幾つかの視点で描かれた話が重なり合い謎を深めるような構造をとっているらしいがこの映画はシンプルな一本道。
舞台は閉鎖された山里の小さな村。そこへ東京から画家の父親を持つ一人の少年が移り住んでくる。都会では学校生活になじめなかった主人公だが、親切なクラスメイトのおかげもあって徐々にとけ込んでいく。しかし、村で起きる一件の殺人事件をきっかけに少年は村人全員が何かを隠していると疑いはじめる。その裏側にあるのは村人が奉る神様とそれにまつわる言い伝え、そして過去のダム建設に係る殺人事件。
まずこんな田舎の村の生徒がみんな垢抜けた都会的な美少女であることに違和感を覚える。そして意図的なキャスティングだろうが主人公のあまりの演技の下手さに恥ずかしくなる。
エンディングも何が何だかさっぱりわからない。正解があるのかないのかもわからない。カルとか殺人の追憶のような深さはない。
★1.5 2010.1.10
題名のない子守唄
ニュー・シネマ・パラダイスのジュゼッペ・トルナトーレ監督作品。これは本当に素晴らしい映画。特に切ないエンディングシーンは感動的、心にずしっとくる。主人公がみせる表情、余韻を残す潔い幕の引き方、場面、構図、完璧。予定調和かもしれないけど美しいものは美しい。
物語は、ウクライナの売春を背景にミステリアスに構成されている。冒頭、ジャケットからは想像もできないぼかし全開のショッキングなシーンに始まり、いっさい説明がないまま、主人公の女性イレーナのイタリアでのストーリーがはじまる。所々に過去の壮絶な売春時代のシーンがカットインされ謎をちりばめながらも、徐々にイレーナの行動の意味を理解することとなる。
イレーナは、売春と里子を斡旋する極悪なシステムに組み込まれた女性。強制的に産まされた子どもは自動的に子どもを欲しがる親へ引き渡され、そして次の子どもを産むためにまた売春を強要される。イレーナは目を盗んで呪縛から逃亡することに成功するがその時感じたのは強い母性。最後に産んだ子どもにどうしても会いたくなり、何とか子どもの居場所を突きとめ、一家が住むマンションの向かいに部屋を借りる。存在を確認するだけでは足らず、もっと子どもに近づくために手を尽くしその家の家政婦になる。自分が本当の親であることをひた隠し、愛情を注ぐ。生まれつき自己防衛力が弱い子どもをスパルタ的に訓練するシーン、、いじめっ子にやり返す子どもを陰から見守るシーン、イレーナの演技は素晴らしい。
後半、物語は急展開する。ウクライナで拷問とも言える売春を強要した悪魔のような男が登場。その男はイレーナが逃げ出した際に持ち出した大金を奪い返しに来た。男は猶予を与えながらも彼女の周りから全てを奪うために、里親の女性を事故に見せかけ殺す。当然イレーナに殺人の容疑がかけられる。本当の母親になりたいイレーナの心境を考えると殺しの動機は十分。そして、イレーナは、男を殺し、埋める。
全てが明るみになり、イレーナは犯罪者として警察に捕まり、愛する子どもとの別離を余儀なくされる。そして、驚愕の真相を知る。この絶望の闇があるからこそ、刑期を終えたバス停でのシーンがふるえるほどに感動的。
この映画GEOには一本しか置いていない。ウォッチメン、何十本も入れてる場合じゃねーよ。
★4.5 2010.1.10
ハイランダー
主人公は死ぬことができない2千年の時を生きる不死族の男。彼は2千年前に極悪非道の独裁者に愛する人を殺された。その独裁者もまた、死なない男。どの時代でも世界の支配者として君臨している。そして、主人公が愛した女性は、輪廻を繰り返す。二人の男の因縁の対決と時代時代で現れる女とのからみが物語の主軸になっている。
舞台は未知の殺傷性ウィルスが蔓延し荒廃しきった近未来のマンハッタン。市民権を持つ裕福な上流層の人間だけがワクチンを打つことを許され、それ以外の一般市民はウィルスの恐怖に怯えながら地下での生活を余儀なくされている。主人公は、賞金稼ぎとして暮らしている。懸賞金をもらい受けるためにシティにアクセスする最中、地下でワクチン奪取をたくらむ女(過去に愛した女の生まれ変わり)と出合い、ここでもまた二千年来の宿敵がシティの支配者となっていることを知る。主人公と女は、復讐と人類の生き残りをかけて巨大な塔への侵入を図る。
冒頭、北斗の拳に出てきそうな悪役を殺すシーンはなかなか格好良くてテンションが上がったけど、中盤以降、何かだれた。時折出てくる過去のシーンが唐突かつ中途半端(特に戦国時代のもの)で、これは1時間半の映画ではなく連続アニメにした方が良かった気がした。
ちなみに主人好の声は小栗旬(だから?)
★2.5 2010.1.10
チェンジリング
クリントイーストウッド映画はどれも評価が高く、特にこれはアマゾンのレビューなんかでも絶賛されている。それで期待しすぎたせいもあってか個人的には少々物足りなさが残った。エンディングではやはり親子の再会を期待してしまった。泣ける映画である必要はないけど、泣く準備してたのに泣けないとやっぱりがっかりする。だってむしろ脇役の親子の再会シーンの方が泣けたよ。エピローグで、字幕が「主人公は息子を一生探し続けた」ということを伝えてくるが、そのコメントはあえていらないと思う。
色々と考えてみる。死刑執行前日に犯人が言いたかったことは何だったのか。彼女に会って本当のことを伝えたくて手紙を出した。でも神に懺悔した後ではもう嘘をつけないと言ってしゃべることを拒否した。彼女の強さ、真っ直ぐな心だけが唯一世の中で信頼できるものだったので死を前に信じているものがなくなるのが怖かったんだと思う。
それから警察は少年の死体をどうして探し出せなかったのか。犯人が口を割らないだけでなくここにも警察の怠慢さと腐りきった体質があらわれていたのかもしれない。
腑に落ちないのは、嘘つき少年を引き取った女と裏側の警察の企みがはっきり描かれていないところ。アンジェリーナジョリーの演技は確かに迫力があるが、最近のトゥームレイダーとかウォンテッドのお色気ムンムンアクションばりばりのイメージが強すぎてしっくり来ない。何かあの唇で言われても。。。17歳のカルテははまっていたのになぁ。
★3.5 2010.1.17
2010年1月19日火曜日
ヘルボーイ ゴールデンアーミー
アメコミヒーローもの第2作目。この手のものでは、ニコラスケイジのゴーストライダーの次に格好悪い(あれはニコラスケイジが不細工だからなんだけど)。ストーリーの大枠は悪の容姿と正義の心を持つ男が世界の滅亡を企む地獄の軍団と戦うというよくある平々凡々で典型的なもの。アマゾンの評価がやたらと高いのにびっくり。確かに敵キャラの造形も凝っているし映像の迫力もなかなかだけど、どうも赤鬼のような主人公に違和感があるし、深みを感じなかった。それは後半うとうとしたからかもしれない。でも何も考えずにワクワクだけを求めて観たのに眠くなるんだからやっぱりその程度のものなんだろう。
同様のアメコミものにインクレディブル・ハルクがあるが、戦争の愚かさ、人体兵器を背景に上手く恋愛要素が絡んでおり、何より主演がエドワートノートンなので盛り上がった。あれでニコラスケイジが主演だったら評価は別だろう。終始ニコラスの話になってしまったけど、そんな彼はマネージャーの不正により自己破産寸前の状況だとか。
★2.0 2010.1.17
ファニーゲームU.S.A.
★2.5 2010.1.3
2010年1月6日水曜日
ダウト
ラストシーンのメリルストリープの嗚咽まじりの号泣が怖かった。「神に仕える者なのに、人を信じることができない。」そんな自分が許せないという独白だったと思うが、突然のことで呆気にとられた。そしてこのシーンは「この映画は純然なサスペンスでない」ということを提示しており、逆に釈然としない気持ちになった。
物語は、閉鎖的な神学校を舞台に展開される。古くからの規律を重んじ支配的に学校を統率しようとする校長と生徒への思いやりを根底に社会に開かれた新たな教会像を実現しようとする革新派の牧師。この構造はキリスト教のカソリックとプロテスタントの対立を喩えているものだろうか。その間で純粋に子ども達に愛情を注ぐ女性教師。
校長はこの牧師を忌み嫌っている。あることがきっかけで牧師が子どもたちに性的関係を強要しているという疑惑を持ち始める。校長は疑惑を確証するために、さんざん嘘をつきえぐい手をつかいながら牧師を失脚させようとする。校長室での二人の激論シーンは圧倒的な迫力。
★3 2010.1.5
ザ・バンク
巨大銀行の陰謀を暴く捜査官の追跡劇を描いたアクションサスペンスもの。
ストーリーはごくごく普通であまり心に残らないが、各国の街並みの美しさが印象的だった。あまり色々な国に行ったり、突然シーンが変わるので断片的に詰め込んでいる感が最後まで拭えなかった。
終盤のフランクロイドライトのグッゲンハイム美術館での銃撃戦シーンはなかなかの迫力。どうやって撮影したのか気になった。悪事を働いていた銀行の幹部が最後に殺されるが、その後、新たな幹部就任後、逆に銀行が急成長していくエピローグはむなしさだけを残す。
★2.5 2009.12.30