2010年11月24日水曜日

私の中のあなた

エンディングのつくりがイマイチでもったいない。でも泣ける、普通に。
3人兄妹。兄、二人の妹。真ん中の子が白血病。両親は、この白血病の子を救うため、最適なドナーをつくることを目的に3人目の子を産んだ。だから末っ子は、小さい頃から、お姉ちゃんのために自分の体をささげる運命にあった。両親、特に母親は、白血病の娘を救うことに必死で、末っ子につらい思いを強いてきた。しかし病状は悪化していく。ついに内臓を移植しなければならないという段階で、末っ子がそれを拒否する。自分のために生きたい。もう人のために自分の体を切り裂かれるのは嫌だと。それで、なけなしのお小遣いを払い弁護士を雇って母親を訴える。子どもの権利を主張して。
終盤、法廷で明かされる真実。この法廷でのお兄ちゃんの演技が一番ぐっと来る。実は訴えたのは、白血病の娘がお願いしたことだった。「自分を楽にしてほしい。もう生きながらえさせないでほしい。両親に現実をみつめてほしい。」娘はこの告白のあとに、母親に抱かれながらこの世を去っていく。自分でつくった自分の写真集を母親とみるシーン、ティッシュを用意しておかなければならない。その後、再生する家族のシーンがあってエンディングロールに進むが、個人的にはそれがベタにみえてしまった。残念。
2010.11.23★4.0-

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