ほんとうにつまらない映画。韓国で記録的大ヒットになったって本当?こんな映画が?同じ韓国でも殺人の追憶とかシュリ、カルみたいな素晴らしい映画もあるのに、ほんとこれは糞。他の人が書いているようにCGもプレステ並み。突然大河ドラマのような韓国の山奥に舞台を移し歴史が語られるあたりも唐突で継ぎ接ぎ感がものすごく、観ている方がはずかしくなる。100円でレンタルしたからまだしも、これを新作400円とかで借りていたら怒り狂っていたと思う、借りてしまった自分に。
★1 2009.12.20
とりわけエンディングシーンへの流れにはジーンとくるものがあった。「姉さんなしの人生は退屈だわ」の言葉、そしてフレームアップされていく日常のまちの風景と優しく流れて出すピアノの音。これで★が0.5プラスされている。飛行機が墜落する間際、ヒロインは偶然にも席が隣になった男性に触れる。その時彼女の頭にフラッシュバックされた情景は記憶なのか未来なのか。神様が死ぬ間際にみせた来世の予告とも解釈できた。
★3.5 2009.12.23ロンドンの裏社会で暗躍するロシアン・マフィアの男と、表の世界で小さな命のために奔走する看護士の女の運命を描くバイオレンス。しかしこの映画はそこらにあるハードボイルドものとは一線を画し、スタイリッシュなロンドンの冷たい風景の中で展開する良質なサスペンスになっている。フルチンでの格闘シーンに呆然とし油断しきったところであっといわせるどんでん返し。巧みなストーリー構成に加えてあえて淡泊に想像力をかきたてる終わり方も上手い。
そして何よりもヴィゴ・モーテンセンの格好良さに尽きる。無口でオールバックで体に無駄な肉はなく全身タトゥーだらけ、くわえタバコで顎がわれていて超ストイック。オーラ出まくり。ナオミワッツとダメ息子役の演技もうまい。
★4 2009.11
重い。ジャケットもすごいなぁ。70年代ニクソン政権下のアメリカと険悪の関係にあったトルコ。そのトルコイスタンブール空港から麻薬を持ち出そうとして捕まる青年が体験する地獄のような刑務所体験。実話をもとにしたものらしいが、日本での公開時、トルコから真実を伝えていないとの抗議があり1週間でうち切られたとか。
同じ刑務所ものである「ショーシャンクの空に」のように、観終わって後晴れ晴れとした爽快感や心にじーんとくるものは全くなかった。全編にどんよりした空気が流れている。そう感じさせることはある意味作者の思惑通りなのかもしれないが、心に残るのは人間の醜さであり、人間の尊厳とは何かを強く問いかけてくる。
演技派、性格俳優と評されるニコラス・ケイジ。いつもそういう目でみてかっこ悪さ(ハゲ)を気にしないようにしているけど、変にヒーロー者とかトレジャーハンターとかかっこつけるから、顔が気になって、作品自体に集中できなくなる。この映画もそう。もう少しちゃんと自分の役を選んでほしい。3枚目に徹して欲しい。
何も考えずに観ようと思って借り、冒頭のリンカーン暗殺の回顧シーンにはそこそこ引き込まれたが、その後結局最後までうとうとしてしまった。
2007年度ゴールデンラズベリー賞ノミネート作品。なるほど。
犬ものとしては平凡な出来。NG連発しながら無理矢理撮影したんだなぁと感じてしまうシーンがあり違和感を持った。主人公の少年と犬の心の通い合いみたいなものも描き切れておらず全体的に薄っぺらい印象。都会に旅立つ少年と犬の最後の別れがあんなに軽く描かれているのも納得がいかない。直後にベッドの上で眠るように亡くなっていく犬が明らかに元気に息をしているのも興ざめであった。ハチ公の死に様と比較にもならない。
それでも少年の両親(ケビンベーコンとダイアンレイン)の演技は地味ながらも心を打つ部分があり家族ものとして観れば十分及第点をつけることができるだろう。まずジャケットがおしゃれ。古い作品とは思わせないポップなデザイン。
内容は全体的に実に小気味よくできている。前半は、「えっ生きていたの」「あっあんたたち仲間なんだ」という殺人トリックに心地よい衝撃を受けるが、何と言っても驚愕なのはあのキスシーン。よく考えるとあまり必然性も感じないので何か気持ち悪さだけが後を引く。そして後半ドリフっぽいバタバタもありつつ、一瞬にして現実が非現実化するメタミステリなオチがある。ここもおしゃれ。
監督シドニールメットは十二人の怒れる男を撮った人らしい。なるほど。