ロンドンの裏社会で暗躍するロシアン・マフィアの男と、表の世界で小さな命のために奔走する看護士の女の運命を描くバイオレンス。しかしこの映画はそこらにあるハードボイルドものとは一線を画し、スタイリッシュなロンドンの冷たい風景の中で展開する良質なサスペンスになっている。フルチンでの格闘シーンに呆然とし油断しきったところであっといわせるどんでん返し。巧みなストーリー構成に加えてあえて淡泊に想像力をかきたてる終わり方も上手い。
そして何よりもヴィゴ・モーテンセンの格好良さに尽きる。無口でオールバックで体に無駄な肉はなく全身タトゥーだらけ、くわえタバコで顎がわれていて超ストイック。オーラ出まくり。ナオミワッツとダメ息子役の演技もうまい。
★4 2009.11
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