2009年12月24日木曜日

D-wars

ほんとうにつまらない映画。韓国で記録的大ヒットになったって本当?こんな映画が?同じ韓国でも殺人の追憶とかシュリ、カルみたいな素晴らしい映画もあるのに、ほんとこれは糞。他の人が書いているようにCGもプレステ並み。突然大河ドラマのような韓国の山奥に舞台を移し歴史が語られるあたりも唐突で継ぎ接ぎ感がものすごく、観ている方がはずかしくなる。100円でレンタルしたからまだしも、これを新作400円とかで借りていたら怒り狂っていたと思う、借りてしまった自分に。

★1 2009.12.20

パッセンジャーズ

乗員乗客100数名を乗せた飛行機が墜落し、5名が生き残る。セラピストのヒロインは5人の心の傷を癒すために事件の真相を追求しはじめるが、そんな中新事実を口にする生存者達が次々に失踪する。同時に主人公は航空会社の人間に尾行され、さらに新たな生存者が現れる。前半は航空会社の隠蔽工作が物語の背景に渦巻いているようなサスペンスが主軸となるが、それとあわせてやたらと図々しい謎の隣人が日常生活に割り込んできたり、どこからともなく犬が現れたりで謎は深まる。中盤以降、シックスセンスと同じおちに気づきはじめるが、他のレビュアーも書いているように真のテーマは家族愛であり意外に深い話である。

とりわけエンディングシーンへの流れにはジーンとくるものがあった。「姉さんなしの人生は退屈だわ」の言葉、そしてフレームアップされていく日常のまちの風景と優しく流れて出すピアノの音。これで★が0.5プラスされている。飛行機が墜落する間際、ヒロインは偶然にも席が隣になった男性に触れる。その時彼女の頭にフラッシュバックされた情景は記憶なのか未来なのか。神様が死ぬ間際にみせた来世の予告とも解釈できた。

3.5 2009.12.23

2009年12月2日水曜日

イースタンプロミス

ロンドンの裏社会で暗躍するロシアン・マフィアの男と、表の世界で小さな命のために奔走する看護士の女の運命を描くバイオレンス。しかしこの映画はそこらにあるハードボイルドものとは一線を画し、スタイリッシュなロンドンの冷たい風景の中で展開する良質なサスペンスになっている。フルチンでの格闘シーンに呆然とし油断しきったところであっといわせるどんでん返し。巧みなストーリー構成に加えてあえて淡泊に想像力をかきたてる終わり方も上手い。

そして何よりもヴィゴ・モーテンセンの格好良さに尽きる。無口でオールバックで体に無駄な肉はなく全身タトゥーだらけ、くわえタバコで顎がわれていて超ストイック。オーラ出まくり。ナオミワッツとダメ息子役の演技もうまい。

★4 2009.11