2010年9月21日火曜日

2010年9月14日火曜日

2010年9月6日月曜日

ストレイトストーリー

リンチ作品は、全部観てきた、これ以外。何故かこれだけ敬遠してきた。純粋な感動ものという評価があったから。やっぱりリンチはあの唐突に小人やウサギのキャラが陰気な空間で小躍りして意味不明なことを言い出すものじゃないとダメだと思って。しかしまあ観てみると独特の映像の質はリンチだったし、最後のシーンのお兄さんの表情は良かったなぁ。あのトラクターで芝刈りがしてみたい。2010.9.4★3.0

アザーズ

観たかもなぁと思って借りたらやっぱり観ていたけど、それでも楽しめた。この手の映画でオチがわかっているのは致命的だが、映画としてよくできているし(監督はオープンユアアイズの人)、ニコールキッドマンがきれい。好きな女優じゃないけどきれい、それに神経質でヒステリックな演技もはまっている。で、ネタバレしてしまうと、主人公の母親と二人の子どもは実は死んでいる。当然後半現れる父親も戦死している。要するにシックスセンスと同じ構成。大きな洋館で暮らす3人は、目に見えない何か、所謂家に棲みついた幽霊に怯えている。実は幽霊なのは自分たちで、目に見えない何かというのが、生きた人間。2010.9.5★3.5

ミステリートレイン

古い映画。1989年の作品。監督ジム・ジャームッシュ、工藤夕貴と永瀬が出演。3本のストーリーが絡み合う構成。メンフィスのまちを歩くシーンが人間より背景となるまちを主役に撮っているようで、息づかいが感じられた。それは良いけど、全体的には単調。。。2010.9.3★2.5

2010年9月3日金曜日

バッド・エデュケーション

ホモがいっぱい出てくる映画です。ゲイである監督の自伝的作品とのこと。監督と同名の映画監督が出てきます。ストーリーは複雑でミステリー仕立てで面白い。実世界と映画の中の世界を混同するように組み立てられているので、最後まで退屈しない。2010.9.2★3.0

2010年9月1日水曜日

ランブルフィッシュ

マットデュロンは影のある役者で中学の頃から好き。アウトサイダーのマットデュロンは最高にかっこいい。先日、クラッシュを観て、円熟した演技にぐっときたので、青春映画の気分ではなかったけど勢いで借りてみた。どうやらこれはアウトサイダーの続編らしい。例によってマットデュロンは不良役。敵対グループとの喧嘩の最中、姿をくらましていた兄が帰ってくる。この兄は若かかりしミッキーローク(ねこパンチ以前)。兄は、札付きの悪だったが、行方不明の間に何があったのか、喧嘩を嫌うようになっている。白黒映像の中、ランブルフィッシュの殺し合いが美しい。終盤、マットデュロンからダイアンレインを奪う、まだふさふさのニコラスが何かむかついた(それだけ演技はうまいということだろうけど)。2010.8.18★3.5

ゴーン・ベイビー・ゴーン

ベンアフレック監督というだけで、ちょっと小馬鹿にしていたけど、なかなか面白い。まず、映像の撮り方に感心した。アメリカのスラムがリアルに映し出されている。ドラム缶でたき火しているような退廃的な雰囲気のまち、それと貧しくても活き活きしている人の表情。構成もしっかりどんでん返ししていて楽しめる。物語は小さな女の子が誘拐されるところからはじまる。まちは大騒ぎ。警察の捜査を信用できない叔父・叔母は主人公である若い探偵を雇う。この探偵、少女が誘拐されたまちの出身でアンダーグラウンドな世界でそこそこに顔がきく。チンピラ仲間から仕入れた情報で、少女の母親が誘拐当日、バーで何時間も遊んでいたことを知る。母親はメディアの前で悲劇の女を演じているが、ドラッグ漬けで、育児を放棄したひどい母親。母親を問いつめたところ、遊び友達のドラッグの運び屋が捜査線上に浮上。この男は、ドラッグを売った金をちょろまかしており、ギャングのボスがこの金を取り戻すために少女を誘拐したという推理をたてる。警察もこれに便乗して、身元引き替え作戦を結構するが失敗。少女は湖の中へ。ギャングのボスも死亡。このあたりですでにエドハリスがまさかこんなちょろい役で終わらないなと裏読みはできる。
案の定裏にからんでいたのはエドと少女の叔父。エドの失言から探偵は真実へのルートをたぐり寄せていく。叔父はダメ母親から少女を救い出したかったので狂言劇にのった。少女を死なせたことにして、愛情を注いでくれる家族にあずける。それがモーガンフリーマン。
探偵の理性はゆれる。誘拐は犯罪、少女を連れ戻すことが正義。しかし、あのダメ母親のもとに帰ることは少女にとって本当の幸せなのか。
結局、母親は変わらなかった。少女にはどんな未来が待っているのだろう。
2010.8.18★3.5

砂と霧の家

重い、エンディングも救いようがない、考えさせられる映画。夫に逃げられた精神的ショックから酒に救いを求めあげく重度のアルコール依存症を患ったジェニファーコネリー。ちゃんと働くこともせず、社会からドロップアウトした日々をおくっている。そんなもんだから、税金を滞納して、役所に家を没収されてしまう。この家はほどなく競売にかけられ、中東から亡命してきた男の手に渡る。この男は安く手に入れ、すぐに転売することだけが目的。ジェニファーは父親から受け継いだこの家を取り戻すことに執心。そこにこの物語中一番身勝手な警官が登場し、家族を捨てジェニファーの恋人に。恋人のことなら何でもとばかり、亡命男に必要以上の嫌がらせ行為で、家を取り戻すことを支援。亡命男は将軍だっただけあり全く動揺せず、計画を実行しようとする。この警察を陥れようと脅迫された事実をちくる。ここから終盤にかけて不幸の歯車がいっきにまわりだす。ベースには役所のミスがあったというのが何とも腹立たしい。
2010.8.17 ★3.0

ヘイヴン 堕ちた楽園

2010.8.29★3.0