2010年11月28日日曜日

そして、デブノーの森へ

匿名の中年人気作家。息子の結婚式に出るために、ある島に訪れるがその道中、船に居合わせた若い美しい女性と一夜を過ごす。翌日、若干遅刻して教会に到着。振り向いた花嫁は、少し前まで激しい情事にふけっていたその女だった。この時のばつの悪そうな表情見物です。演技上手いなぁ。どんな気持ちかわからないけど、ああこんな表情するしかないよなって思う。浮気した直後、妻の隣に座るだけでも居心地悪いのに、息子の結婚相手とやってしまったわけだから。女の方は一夜の出来事が忘れられず、隠れて男との情事を繰り返す。で話の方は、そこに中年男の隠された過去がからみあってくる。実は大ヒットした処女作が贋作だったことがわかる。その贋作の本当の著者は旧友でその友人の娘が脅迫して金をゆすってくる。終盤、不倫に終止符を打とうとするが直後に、奥さんにバレて、どろどろの展開に。しかも、女は金をゆすっている娘とグルで。おそろしい映画だけど、映像も音楽も美しく観る価値はあり。
2010.11.28★3.0+

8人の女たち

雪に閉ざされた山荘ミステリーもの。ここで主人が殺される。集まった8人の女全員が容疑者。
お互いにアリバイをさぐり合い、人間の本性をさらけ出した醜い言い争いを展開。主人の遺産を狙った女、不倫関係にある妾、養子にもらわれた娘のお腹の子は殺された主人の子だったり、まあこれでもかというくらいひどい話を暴露しあう。最終的には一番下の娘が主人に頼まれて仕組んだ狂言だった。女達の本性を聞き出すために死んだふりをしていたと。でも登場してきた主人は、あまりのつらさに自殺してしまう。
いまいち評価が低いのは、謎のミュージカル仕立てになっている部分。何かいきなり歌い出すから、没入感は全くない。
2010.11.27★2.5

2010年11月24日水曜日

ラッシュライフ

2010.11.23★2.5-

私の中のあなた

エンディングのつくりがイマイチでもったいない。でも泣ける、普通に。
3人兄妹。兄、二人の妹。真ん中の子が白血病。両親は、この白血病の子を救うため、最適なドナーをつくることを目的に3人目の子を産んだ。だから末っ子は、小さい頃から、お姉ちゃんのために自分の体をささげる運命にあった。両親、特に母親は、白血病の娘を救うことに必死で、末っ子につらい思いを強いてきた。しかし病状は悪化していく。ついに内臓を移植しなければならないという段階で、末っ子がそれを拒否する。自分のために生きたい。もう人のために自分の体を切り裂かれるのは嫌だと。それで、なけなしのお小遣いを払い弁護士を雇って母親を訴える。子どもの権利を主張して。
終盤、法廷で明かされる真実。この法廷でのお兄ちゃんの演技が一番ぐっと来る。実は訴えたのは、白血病の娘がお願いしたことだった。「自分を楽にしてほしい。もう生きながらえさせないでほしい。両親に現実をみつめてほしい。」娘はこの告白のあとに、母親に抱かれながらこの世を去っていく。自分でつくった自分の写真集を母親とみるシーン、ティッシュを用意しておかなければならない。その後、再生する家族のシーンがあってエンディングロールに進むが、個人的にはそれがベタにみえてしまった。残念。
2010.11.23★4.0-

2010年11月22日月曜日

極楽島殺人事件

海岸で釣りをしている男が、切断された人間の頭部を釣り上げる。その身元が近くの孤島の住民だということがわかり、警察が捜査のため訪れるが、そこにいるはずの十数名の住民の姿はなく島は無人と化していた。
そこで物語は1ヶ月前にさかのぼる。話は、島で発生した猟奇殺人をきっかけに、島民全員が容疑者となり犯人探しをするうちに、疑心暗鬼になり殺し合いをはじめるという内容。。。実は、その裏には主人公演じる保健所長がかんだ薬品の人体実験があって、その副作用が島民を狂気に陥らせたというオチがつく。
韓国のこの手のサスペンススリラーは傑作が多いけど、どうもこの映画はインパクトにかける。島民がコメディのりしすぎているからか、、イマイチ緊張感にかける。
2010.11.21★2.5

20世紀少年最終章

2010.11.21★2.5

戦場でワルツを

海外アニメ。戦争もの。重い。レバノン大虐殺の地にいた一人の兵士。その時の記憶がない。同じ場所にいた仲間達を訪ねて失われた記憶をたぐりよせていく。独特の光と影でつくられたシンプルなアニメーション。エンディング間際に突如実写にきりかわる。そこに映し出される大虐殺のシーン。淡泊につくられた幻想的な映像はこのギャップを強調するためのものだった。2010.11.20★2.5

4人の女

2010.11.20★2.5

2010年11月15日月曜日

ファイナル・デッド・サーキット

ファイナル・ディスティネーションの続編、第4作目。回を重ねる毎に安っぽくなっている。とりわけ主人公がみる未来の断片はチープなCG。死に方ばかり凝って、ストーリーはお粗末。運命は自分の選択で変えられるという「バタフライエフェクト」のコンセプトの真逆で、死ぬ運命は変えられないと。そのあたり、第1作では死神の存在をにおわせるようなオカルト路線のノリもあったが、今作ではまったく触れられず、深みがない。2010.11.13★2.0

REC2

スペイン映画。1のエンディングの直後から始まる正真正銘の続編。POV(主観方式)ものでは、やはり完成度は高い方。今回は悪魔の容姿がけっこうはっきり見えてしまうので、得体のしれないものに対する恐怖感は若干薄らいでしまった。それでも数カ所声をあげてびびるところはあります。2010.11.13★3.0