2010年3月23日火曜日
運命じゃない人
クリミナル
DOWN
太陽がいっぱい
コントロール
アフタースクール
大人達の放課後。大泉洋は母校の中学校教師役。こういう役ほんとにはまるなぁ。普通に演技しているんだろうけど、何か笑えてくるのは才能だよね。
この中学校教師の古くからの友人で一流企業につとめる男。彼は会社を休み、妊娠中の妻がいるにもかかわらず白昼堂々女と密会しているところを出し抜かれる。会社のイメージダウンを恐れた経営陣は、浮気の真相を知るため、怪しい闇商売に手を染めた一人の探偵を雇う。と同時に当の浮気男は失踪してしまう。探偵は、何とか捜査の糸口をつくろうと、中学校の同級生を装って彼の母校を訪ねる。そこにいたのが大泉洋演じる教師。人の良い彼は、探偵のペースにのまれ、失踪した男探しに巻き込まれていく。
このシンプルなストーリー構成を誰も疑うことはできない。丁寧に緻密に練り上げられた会話とプロットにミスリードされる。終盤、教師の携帯電話に残る音声と履歴がばれるあたりから物語は一転し、探偵一人を残して登場人物の裏の役割が明らかになる。浮気男と教師はグル。失踪などせず教師の部屋おり、浮気相手だと思っていた女は教師の妹でおとり捜査にあてられた婦人警官。散りばめられた伏線をだどりながら、物語の真相を理解することになるが、この設定に現実味が感じられないため、今ひとつしっくりこない。観終わった後「閉ざされた森」のオチを思い出したが、あれはある意味軍隊という特殊な環境設定がリアリティを担保していた。自然と自分の日常に重ねてしまう本作はその点から無理があるのかも。とはいってもそれなりにどんでん返しは気持ちいいし、みんな演技もいいし、主題歌は札幌が誇るロックバンド・monobright。
★3.0
アナトミー
2010年3月10日水曜日
カタコンベ
2010年3月1日月曜日
レディ・イン・ザ・ウォーター
ZOO
パリ空港の人々
パスポートを含む全ての所持品を盗まれた男がパリのドゴール空港で拘留され、そのまま空港内トランジットゾーンで、同様に足止めをくらった癖のある面々と共同生活をはじめる。いかにもフランス映画っぽく特段盛り上がりもなく淡々と物語は進行。奥さんが必死になって夫を探しているのに、当の夫(主役の男)は、トランジット内にいるミステリアスな女性に恋心をみせたりして非常に胡散臭い。元ネタが同じスピールバーグ監督作品の「ターミナル」の方がずっとわかりやすく「クラコージア」連発するところ笑えるし、従業員との心の触れ合いにもほろっとくる。空港出て少年と二人で歩き出すのもなんかなぁ、ぱっとしません。
2010.2.27 ★2.5