2010年3月1日月曜日

レディ・イン・ザ・ウォーター

シックスセンス、ヴィレッジ、サインのM.ナイト・シャマラン監督作品。彼の最も売れなかった作品ということもうなずける内容。
シックスセンスのオチが強すぎたため、他の作品にもミステリー・どんでん返しを期待してしまい拍子抜けしてしまう。多くのレビュアーは、監督は深いテーマを持って純粋な人間ドラマを描こうとしているので先入観を持たずに作品を観るべきと主張しているが、やっぱり意味不明だったりエンターテイメント性にかけるからピンとこない。
1軒のアパートの敷地内に自らを水の精だと名乗る女・ストーリーが突如現れる。女は、ひどく衰弱しており、自分の命を救うには、おとぎ話に出てくる役割を与えられた特定の人間の力を集めなくてはならないと言う。それが、このアパート内にいると。ストーリー=物語を紡ぐには、語り部、翻訳者、そして物語を愛する人が必要なのだと。作中、頭でっかちの評論家だけが殺されてしまうのは、映画の本質を知らずに上辺だけで判断することに対する批判めいたものが含まれているのだろう。
それにしても深読みしなくてはならないわからない映画もどうかな。
2010.2.28 ★2.5


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