2009年12月24日木曜日

パッセンジャーズ

乗員乗客100数名を乗せた飛行機が墜落し、5名が生き残る。セラピストのヒロインは5人の心の傷を癒すために事件の真相を追求しはじめるが、そんな中新事実を口にする生存者達が次々に失踪する。同時に主人公は航空会社の人間に尾行され、さらに新たな生存者が現れる。前半は航空会社の隠蔽工作が物語の背景に渦巻いているようなサスペンスが主軸となるが、それとあわせてやたらと図々しい謎の隣人が日常生活に割り込んできたり、どこからともなく犬が現れたりで謎は深まる。中盤以降、シックスセンスと同じおちに気づきはじめるが、他のレビュアーも書いているように真のテーマは家族愛であり意外に深い話である。

とりわけエンディングシーンへの流れにはジーンとくるものがあった。「姉さんなしの人生は退屈だわ」の言葉、そしてフレームアップされていく日常のまちの風景と優しく流れて出すピアノの音。これで★が0.5プラスされている。飛行機が墜落する間際、ヒロインは偶然にも席が隣になった男性に触れる。その時彼女の頭にフラッシュバックされた情景は記憶なのか未来なのか。神様が死ぬ間際にみせた来世の予告とも解釈できた。

3.5 2009.12.23

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