2010年12月21日火曜日

サマーウォーズ

日本のアニメは本当に素晴らしいということを再認識できる映画。緻密に描き込まれたアニメーションはもちろん、ozというデジタルな世界と古き良き日本の大家族が見事に対比され、メッセージをわかりやすく伝えている。人口知能にのっとられるozシステムは、インターネットに頼り切った現代社会への警鐘であるが、一方でネット上のコミュニティが最終的に世界を救うというのは、この世界の可能性を示唆している。4億の人間が国も人種も越えて力をあわせるなんて、何か胸が熱くなった。ゴクウが元気玉つくるときに力をわけてもらうのよりずっとリアル。栄おばあちゃんが黒電話で方々に連絡するシーン。人のつながりが大切というメッセージ。遺書にも、遺産はないけど、周りの人がどうにかしてくれるという言葉があった。人間のつながりは何にも変えられない財産。
そんな強いメッセージを持ちながらも、美人で誰からも愛されるヒロインと頼りない主人公の恋を予感させるつくりもうまいと思った。
しかし、エンディングソングだけは全く納得できない。なんで山下達郎なんて使ったの?エンディングのさわやかな余韻が一気に引いていった。
2010.12.12★4.0-

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