2010年2月8日月曜日

松ヶ根乱射事件

ジャケットがもろファーゴだし、閉ざされた田舎町の雰囲気と静かに怖くそれでいて笑えるブラックユーモアなテイストも似ている。それと出演者の素の台詞まわしが良い空気つくっている。舞台は平凡な田舎町松ヶ根。物騒な事件など起こりえない平和なこのまちで一件のひき逃げ事故が発生。轢かれたのは、キム兄演じるちんぴらの女。この二人は過去に人を殺し大量の金塊を手に入れ松ヶ根の湖に隠し持っており、ほとぼりがさめてそれを回収にきたという設定。ひき逃げ事件の犯人はちょっと頭のいってしまった若い男で、偶然にもちんぴらに自分が犯人であることを知られてしまう。当然ちんぴらは強請る。加えて金塊回収の手伝いをさせ、しまいに家まで用意させる。ちんぴらは金塊を銀行で現金化して、しけた町とおさらばしたいと考えているが、金塊を自分の所有物だと証明するものがなく断念。あっさり断念するあたりストーリー的に破綻している気もするけど、まあそれは置いといて、二人はまちに居着くことになる。平行してまちでは中学生の売春とその少女が妊娠したという話しで持ちきりになる。誰が父親なのか。
二つの事件とキャストがからみあい壊れた日常世界は不思議な結末へと向かい、そこでようやくタイトルを理解する。冒頭、ひき逃げにあい意識を失って倒れている若い女のパンツの中を少年がいじるシーン(ジャケットのシーン)、いきなり笑える。
★3.0 2010.2.6

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