2010年5月6日木曜日

ダイアナの選択

またこのオチか。死ぬ間際にみる走馬燈の中で描いた未来の人生をあたかもその後の人生として描きミスリードしていくもの。観終わって考えてみると確かに●年後みたいな字幕はなかったなぁ。この手法、もはやどんでん返し系の常套手段でミステリサスペンス好きなら中盤でだいたい気づいてしまうだろう。自分は旦那が講演会で観た教授だとわかった時に気づいた。
何をやるのにも無気力でつき合う男もシャブ中毒といった問題児のダイアナ、毎週欠かさず教会に通い結婚するまで貞操を守る真面目なモーリーン。ある日二人の女子高生が高校のトイレでたわいもない会話をしていると、教室の方から銃声と悲鳴が聞こえてくる。そこへ次々とクラスメイトを撃ち殺した同級生(いかにもアメリカのオタク的な)が登場。男はどちらか一人を殺すと言う。ダイアナとモーリーンにどちらを殺すか選択を迫る。
ここで場面は切り替わりダイアナの大人の物語がスタートする。観ている者はあたかもダイアナがこの事件の生存者として心にトラウマを抱えてながら生きているというストーリーを疑うことなく受け入れるだろう。ダイアナとモーリーンの高校時代の思い出と現在の家族生活、そして犯人が選択を迫ったシーンが入り乱れながら謎を深めていく構成だが、先にも書いたように中盤でオチに気づく。結局何が言いたかったのか、メッセージは伝わってこないが、映画として丁寧につくってあるしプロットもしっかりしているのでつまらないことはない。
2010.5.5★2.5

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