2010年1月20日水曜日

チェンジリング

クリントイーストウッド映画はどれも評価が高く、特にこれはアマゾンのレビューなんかでも絶賛されている。それで期待しすぎたせいもあってか個人的には少々物足りなさが残った。エンディングではやはり親子の再会を期待してしまった。泣ける映画である必要はないけど、泣く準備してたのに泣けないとやっぱりがっかりする。だってむしろ脇役の親子の再会シーンの方が泣けたよ。エピローグで、字幕が「主人公は息子を一生探し続けた」ということを伝えてくるが、そのコメントはあえていらないと思う。
色々と考えてみる。死刑執行前日に犯人が言いたかったことは何だったのか。彼女に会って本当のことを伝えたくて手紙を出した。でも神に懺悔した後ではもう嘘をつけないと言ってしゃべることを拒否した。彼女の強さ、真っ直ぐな心だけが唯一世の中で信頼できるものだったので死を前に信じているものがなくなるのが怖かったんだと思う。
それから警察は少年の死体をどうして探し出せなかったのか。犯人が口を割らないだけでなくここにも警察の怠慢さと腐りきった体質があらわれていたのかもしれない。
腑に落ちないのは、嘘つき少年を引き取った女と裏側の警察の企みがはっきり描かれていないところ。アンジェリーナジョリーの演技は確かに迫力があるが、最近のトゥームレイダーとかウォンテッドのお色気ムンムンアクションばりばりのイメージが強すぎてしっくり来ない。何かあの唇で言われても。。。
17歳のカルテははまっていたのになぁ。

3.5 2010.1.17

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