2011年1月5日水曜日

空気人形

空気人形とはダッチワイフのこと。物語は平凡だがとにかくペ・ドゥナの演技が素晴らしい。韓国人だからだと思うが、人形のしゃべるたどたどしい日本語が妙にリアルに聞こえる。人間の女性と向き合うことのできなくなった板尾が彼女のかわりに愛するダッチワイフ(空気人形)。ある時その人形が人間の人格を持ってしまうというファンタジー設定。人形は、外の世界に興味を持ち、レンタルビデオ屋の一人の男性に恋をする。その男性に人形であることがばれるが、男性は人形の美しさと純粋さに惹かれて(多分そういうことだと思う。強引だけど)二人は結ばれる。で、その情事の後に、人形は、男性に自分と同じ存在であることを強いて、空気穴をあけようとする。当然出血多量。そして男性を燃えるゴミに出す。人形は、自分がつくられた工場を訪れ、廃棄されて積まれた自分の仲間を目にする。そのまま自分は燃えないゴミに。人形と青年の恋を中心しながら、心に闇をかかえた人間っぽい脇役達が登場するが、その部分が深く描ききれていない。でも、ペ・ドゥナがきれいなのでこの点数。2011.1.5★3.0

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