2011年1月26日水曜日

アパートメント

15年前の映画だけど古くささを感じさせない。とにかく、モニカベルッチの異常な美しさ。全てのプロポーションが完璧すぎてコワイくらい。今のように過剰な妖艶さがないところも美しさを際だてている。イタリアの宝石と言われいるのもわかる。絶世の美女とはこのこと。ロマーヌボーランジェの好演も忘れてはならない。幼い顔立ちとふくよかな体のギャップにくすぐられること間違いない。
エリート商社マンの主人公。美しい女性とも婚約し幸せ絶頂の最中、商談中のレストランで昔の恋人リザの後ろ姿をみる。彼女は電話ボックスにホテルのキーを忘れる。二度と会えないと思っていたリザを求めてホテルの部屋に侵入。しかし朝まで待てどリザは姿を現さない。灰皿にやぶり捨てられた一枚の新聞記事を手がかりにある女の葬儀の場へ。その女の旦那とリザが不倫関係にあったと推測した主人公は、男を尾行しリザのアパートをつきとめる。で、またまた、そのアパートに侵入し、リザの帰りを待つ。帰ってきたリザは、いきなり窓から飛び降りようとし、それを阻止する主人公。しかし、その女は自分の知るリザではなく、全く知らない女だった。同名の人違いであったことを知る主人公。でお互い心の隙間をうめるべく肉体関係を持つ(その日のうちに)。過去のシーンをはさみながらミステリアスに構成されており飽きさせない。そして、この女が実はリザの昔からの知人であったことが明かされ全体像を知る。女の本名はアリス。主人公を昔から愛していた。リザに彼を渡したくなかった。
主人公がアリスのピュアさに心を打たれ、去ろうとするアリスを空港まで追いかける。しかしアリスは一緒になろうとせずローマに飛び立つ。そこで婚約相手と出くわすのも出来過ぎているが何か不思議な余韻を残す。
こうも考えられないか。実は、リザの不倫相手をけしかけたのはアリスだったのではないか。リザのふりをして主人公と一緒にいるところを不倫相手に目撃させてもいる。そうすることでリザの身が危険になることを知っていて。自分の手に入らなくても、リザにはわたしたくなかったのではないか。
2011.1.23★3.5+

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